絵本の読み聞かせは子供にとって様々な効果があります。
・言葉を学べる
・読解力がつく
・集中力がつく
・想像力が育まれる
・知識が増える
また、子供とコミュニケーションをはかる良いアイテムにもなりますね。
この記事では、千葉県内の図書館司書が選んだ子どもや家族におすすめしたい本 (千葉県教育委員会作成資料より) を私の感想と一緒にご紹介します。
今回は、3~5歳向けの絵本についてです。
0~2歳向けの絵本紹介は、こちら。
1.わたしのワンピース
兎がワンピースを作り、身につけて出かけると、場所によってワンピースの模様が変わっていくファンタジーなお話。次はどんなワンピースになるんだろうと、わくわくしながら楽しめる絵本です。
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2.てぶくろ(ウクライナ)
雪の上に落ちていたおじいさんの手袋にねずみやカエル、うさぎ、キツネ、おおかみ、いのししと次々にやってきて、最後は熊まで温まろうと手袋に入っていくお話。どんどん膨らむ手袋に、このあとどうなってしまうんだろうと想像力も膨らみます。
3歳の息子が好きなお話。
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3.おおきなかぶ(ロシア)
大きなかぶを皆で力を合わせて抜くお話。
引っ張る仲間が増えて次こそは次こそはと思いつつ、なかなか抜けないかぶ。やっと抜けたときは思わずやったーと感じるはず。「うんとこしょ、どっこいしょ」のリズムが楽しくて、聞き手も読み手も一緒に掛け声を掛けたくなるような絵本です。
NHKのEテレの中でおおきなかぶも歌があるため、聴いたことのあるお子さんは馴染みやすいかもしれません。
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4.かばくん
のんびりやのかばくんの動物園での1日を描いた絵本。
かばと人間(せかせか)の対比が興味深く、のんびりが羨ましくも思える1冊。
かばが大きな口を開けて食事をするシーンも、子供には面白いみたい。
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5.3びきのやぎのがらがらどん(ノルウェー)
3匹のやぎと、トロル(化け物)が対決する昔話。
困難に立ち向かっていく姿や、迫力のある挿絵が印象的な1冊。
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6.ティッチ(イギリス)
三人兄弟の末っ子ティッチのお話。
体のサイズも、持ち物も、一番小さいけれど、最後には胸を張って誇らしげなティッチの姿が見られます。小さな子供には共感しながら読める部分があるかもしれません。
3歳息子も楽しめた絵本。
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7.どろんこハリー(アメリカ)
お風呂嫌いの白い犬ハリーが、外で遊び汚れて黒い犬に。家に帰るもわかってもらえず、最後はお風呂のおかげで白い犬ハリーに戻り、おうちっていいなあとほっこりするお話。
お風呂嫌いな子も、外で遊ぶのが好きな子も、おうちが好きな子も、きっとどこかで共感できる絵本。
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8.はじめてのおつかい
5歳のみいちゃんが、お母さんに頼まれておつかいに出るお話。
傍を通る自転車にどきんとしたり、転んでお金を落としてしまったり、店員さんになかなか気づいてもらえなかったりと、簡単ではなかったけれど最後には立派におつかい完了。
読み手は母親の立場から、聞き手の子供はみいちゃんの立場から、それぞれドキドキしながら読み進められる絵本です。
3歳息子が2歳のころ、図書館でとても気に入り購入を決めた1冊。
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9.ぐりとぐら
野ねずみのぐりとぐらが、大きなたまごを拾い、考えた末に大きな大きなカステラを焼き、森の動物たちと仲良く食べるお話。最後に卵の殻を車にするのも面白い。
リズミカルな2人の掛け声や、美味しそうなカステラに、絵本の世界に引き込まれていくような感覚を覚えます。
3歳息子は、この本を読むと「カステラが食べたい」と騒ぎ出す、楽しく美味しい1冊。
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10.しょうぼうじどうしゃ じぷた
消防署のすみっこにいる小さな消防車じぷたは、古く小さく、火事の出動には呼ばれません。ある日、大きな消防車たちが入れない場所で起きた山火事で、じぷたが消火を任され、そこからじぷたの活躍が見られます。
古いことも小さいことも関係なく、じぷたはかっこいいと思えるお話。車好きな子は更に消防車が好きになるかも。
字が多いけれど、3歳息子も「じぷたくん、読む」と楽しんでいます。
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11.ゆうびんやのくまさん(イギリス)
郵便屋のくまさんの、クリスマスイブの1日を描いたお話。
可愛らしいくまさんの姿にほっこりします。
郵便屋さんがどんな仕事か、ポストから皆の家まで郵便物が届く流れなども子供が知ることができる1冊。
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12.もりのなか(アメリカ)
「ぼく」が森の中へ散歩へ行くと、動物たちがついてきます。「ぼく」がかくれんぼのおにになり「もういいかい」と目を開けると、動物たちはいなくなっており、代わりに心配したお父さんが目の前に。
幼い子の空想の世界が、白黒で絶妙に表現されています。
「ぼく」のお父さんが「ぼく」にかける言葉から感じられる優しさも印象的な1冊。
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13.こすずめのぼうけん(イギリス)
飛び方を教わったばかりのこすずめが、遠くまで飛んでいき迷子になってしまうお話。
こすずめの好奇心や、迷子になり不安を抱く様子が我が子と重なり、
どきどきしながら、最後は親子でほっと安心できる絵本です。
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14.かいじゅうたちのいるところ(アメリカ)
コルデコット賞を受賞し、映画化もされたベストセラー絵本。
暴れて騒いだマックスは、怒った母親に夕飯抜きで寝室に放り込まれます。そこは、森や野原になり、船でたどり着いたところは「かいじゅうたちのいるところ」。
かいじゅうたちの王となり楽しく遊ぶも、家が恋しくなったマックスは、王をやめ、家に帰ってきます。そこにあったのは、温かい夕飯でした。
子どものエネルギーや好奇心、親子の愛情などが表現されており、改めて親子っていいなと思える作品。 主人公の名前を子供の名前に代えても楽しめます。
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15.だるまちゃんとてんぐちゃん
主人公は、赤くて小さな男の子だるまちゃんは、友達のてんぐちゃんが持っている物が何でも欲しくなってしまいます。
子どもらしい言動をユーモア豊かに描かれた面白い絵本。
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16.ピーターのいす(アメリカ)
妹ができたピーターは、自分のゆりかごやおもちゃが妹のために次々とピンク色に塗り替えられていきます。そんな中、まだピンク色になっていない椅子を見つけ、ピーターは犬とともに家出をします…。
家に急に現れた小さな妹の存在と、両親の変化に戸惑いながら、それを受け入れ成長していく男の子のお話。
お兄ちゃんお姉ちゃんが体験しうる感情の揺れ動きを、貼り絵で表現しています。
実体験として、幼い息子が経験したであろう内容。親として切なくなる部分もあるけれど、最後は納得して受け入れられたお兄ちゃんにほっとします。
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17.よかったねネッドくん(アメリカ)
パーティーに招かれたネッドくんに、災難と幸運が交互に起こります。
劇的に展開されるストーリーに、子供も大人も一緒になってハラハラドキドキな絵本。
英語表記もあるので、英語で読んでも楽しいです。
読みやすく、1歳娘もお気に入りの絵本。
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18.めっきらもっきら どおんどん
主人公の男の子が 神社の御神木の穴に吸い込まれ、3人の妖怪たちと遊びます。
最後は、お母さんが恋しくなり、現実世界に戻ってくるというお話。
絵本の中に入って、一緒に不思議な世界を体験しているような感覚になるファンタジー絵本。少し怖くてどきどきするけれど、また読みたくなる、そんな絵本です。
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19.ふゆめがっしょうだん
冬の木の芽を撮影・拡大した写真絵本。
木の芽をよく見ると、うさぎやコアラの顔に見えたり、身近にある冬芽を見るのが楽しく面白くなる絵本です。
冬の時期におすすめ。
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20.もこ もこもこ
「しーん、もこもこ、にょきにょき」などの擬音だけで書かれた絵本。
不思議な世界観に引き込まれます。
1歳娘は、楽しそうに何度も読んでいました。
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21.くまのコールテンくん(アメリカ)
デパートのおもちゃ売り場で売れ残っていたくまのコールテンくん。無くしたボタンを探しにデパート内を歩き回る場面で一緒にどきどきしたり、優しい女の子との出会いにほっこりする絵本。
暖かい色合いで、心が温まるお話です。
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22.ちいさなねこ
おかあさんねこの見ていない間に、子ねこが部屋から飛び出します。
子供につかまりそうになったり、大きな犬に追われたりと、ハラハラドキドキの子ねこの冒険が描かれた1冊。
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23.すてきな三人ぐみ(フランス)
黒マントに黒帽子が印象的な泥棒3人組。女の子に宝の使い道を聞かれ…。
後半には、「すてきな」と言われる理由がわかる、心温まるお話です。
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24.おおかみと7匹のこやぎ(スイス)
グリム童話の有名な1作。
お母さんやぎの留守におおかみは七ひきの子やぎを騙し、1匹を残して食べてしまいます。お母さんやぎがオオカミをみつけ、おなかをはさみで切ると…。
昔話の結末には、賛否両論あるかと思います。原作は少し残酷だけれど、背景を知ると納得できるような結末。
私は、子供たちがもう少し大きくなってから読みたいなと思います。
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25.だいくとおにろく
川に橋をかけたい大工に対して、川に住む鬼は、橋をかける代わりに目玉を欲しがります。大工と鬼のユーモラスなやり取りや、民話の口調を生かした文章、迫力のある絵などが楽しめる魅力的な1冊です。
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絵本の購入以外に、図書館の利用や、絵本ナビでのためしよみなどもおすすめです。
よかったら見てみてください♪